今年も年の瀬が近づいてきており、年が明ければ確定申告の時期も近づいてまいります。

個人で事業をされている方については言うまでもなく所得税の確定申告が必要なのですが今回は、サラリーマンなどの給与収入がある方の確定申告についてお話したいと思います。

サラリーマンの方などの給与所得を得ている方は、原則として年末調整でその年の個人所得税の精算を行うため確定申告を行うことを必要としない方が多いのですが、以下の条件に当てはまる方は、確定申告が必ず必要となります。

①給与の年間収入金額が、2,000万円を超える方

②1か所から給与収入を得ていてかつ副業などの所得金額が20万円を超えている方

③2か所以上から給与収入を得ている方でかつ
年末調整の対象とならなかった給与収入金額とその他の所得金額の合計額が20万円を超える方

以上のように給与収入が高額である方や給与収入以外に副業をしている方は注意が必要となります。

また、確定申告をする義務はないものの確定申告をすることで税金の還付を受ける事ができるようになる方もおられます。還付を受ける事ができる方の条件としては以下のようになります。

①医療費控除を受ける方

• 1年間に支払った医療費の金額が10万円を超えている方
• 医療費の金額は、本人のみではなく家族分も含めて計算することが可能です。

②ふるさと納税をした方で以下の条件に当てはまる方

• ワンストップ特例制度を選択しなかった場合
• 6か所以上の自治体にふるさと納税を行った方

③その年にマイホームをローンで購入し「住宅借入金特別控除」の適用を受けようとする方
（2年目以降は年末調整で完結することができます。）

当てはまる方は、確定申告をご検討されてみてはいかがでしょうか。